四つの視点(第35回) 今月のテーマ「ISOホームページ活用法」
ヒットするホームページの集客力
アイソ・ワールド(株) 代表取締役 辻井 浩一 氏
ホームページは送受信アンテナ
情報を発信する所に情報は集まる。情報の前に“貴重な”という修飾語をつけてもよい。これは弊社のホームページ(以下HPという)でISO関連情報を惜しげもなく発信している筆者が、まだインターネットのないパソコン通信時代(1985年~)にPC-VANのSIGOP(フォーラム主催者)を経験して得た教訓である。
その後パソコン通信からインターネット(1992年頃~)に変り、誰でも全世界とコミュニケーションできる可能性が巡ってきた時、ビジネスでも家庭でもこれが成功の決め手になると直感した。“One of them(大勢の中の一人)”ではいけない、趣味でも仕事でも“remarkable”で“outstanding”でないと人生は面白くないという哲学と、情報を制する者がその分野を制するという経験則から、先駆けてISO関連HPの「ISO World」(1996年~)を立上げた。
情報の時代には、情報リテラシーがある。寺子屋時代は読み・書き・ソロバンがリテラシーであったが、今は英語・パソコン・インターネットである。ISO分野ではそれにISOの知識・経験・技術が必要になる。これらを駆使してHPを運営するのなら、コンテンツ(情報の中身)を豊富にして見てもらうにすることが大事だ。
インターネットはビジネスツール
前置きが長くなったが、HPに人が集まるようになるとそれが営業になる。弊社が広告・宣伝も営業訪問もせずに仕事ができているのはHPのお陰である。そのぶん、コンテンツ作りには労力を割いているが、それには知識・経験・技術の他、調査・分析・考察・表現の作業も必要で、これが自分のレベルアップ(いわばPDの積み上げ)にも大いに貢献し、一石二鳥になっている。
「あれだけの貴重な情報をタダでHPに載せるよりも本にすれば儲かるのに」とよくいわれるが、そうは思っていない。ISOの本は5,000部も出れば上等で、印税も大したことはない。それよりも毎月、何万ものアクセスを得て情報を提供し、何らかの見返りをいただく方がずっと得だ。
情報をタダ見する人が大半であるが、0.1%の人が何らかの反応(問合せ・相談・依頼・意見・要望・裏情報提供など)をよこして来たとしても毎月膨大な数になる。その中には貴重な情報が含まれていたり、集めて分析すればニーズや動向がわかることもある。それがまたコンテンツになればシナジー(相乗)効果が生まれる。このHPの情報を見て育ったという審査員やコンサルタントも多く、人脈形成にも役に立っている。
HPをテコにすれば世界中の人ともビジネス情報の交換ができる。国内にあるISO情報は限られており、新鮮で興味深い情報は欧米各国のISO関係者から得られることが多く、電子メールやインターネットは重宝する。
情報(機密情報を除く)は出し惜しみしないのが、うまくやるコツである。持てる情報をすべてHPに載せたつもりでも、各社各様の固有の事情があり完全なソリューションにはならない。だから、問合せや相談の電子メールが入って来るのである。これがビジネスにつながる。
アクセス件数300万件を突破!“ISO World”
http://www.ecology.or.jp/isoworld/<アイソムズ 2006年8月号掲載>

