グローバル・ニュース 2008年10月号(1)
ISO 9001:2008版FDIS へ! 10月末にはISとして発行予定
現在改訂作業も終盤を迎えているISO 9001:2008年版であるが、8月上旬FDIS(最終国際規格案)段階へと進み、2ヵ月間の投票中で、10月上旬に投票を締め切り、10月末には文書の多少の修正を経てIS(国際規格)として発行される予定である。
以上のような動向を受けてか、国内においても、ISO 9001:2008年版に対する情報発信が活発になっており、JIS Q 9001:2008発行は本年12月20日頃の予定であることが判明している。ここに現時点までの関係機関からの情報を、整理して報告する。
1.「ISO 9001の2008年改訂について」(品質マネジメントシステム規格国内委員会 発表文書)
この文書はISO/TC176の国内審議委員会である同委員会が今回の追補改訂版の主旨及び意図を正しく理解してもらうことを目的に取りまとめ、発表したもの。
全体構成は「1.目的」、「2.検討の経緯、留意事項」、「3.主な変更」からなっている。その「目的」の中には「今 回の追補改訂作業は、2000年版のISO 9001に対して、要求事項の明確化、公式解釈を必要とするような曖昧さの除去、及びISO 14001との整合性の向上を行うことで規格の本来の意図が正しく理解され、活用されることを目的」として今回の改訂の前提条件が述べられている。
そして「今回の追補改訂作業は、ISO9001の要求事項を追加するものでも、要求事項の意図を変更するものでもありません。原則として、組織の品質マネジメントシステムの構築・運用・維持管理への影響を最小限にとどめたものになっています」と改訂内容に触れ、さらに続いて「しかしながら、この追補改訂版で規格の意図が明確になったことによって、ISO9001:2000の本来の意図が正しく理解されていなかったことが判明した場合には、品質マネジメントシステムの運用等に関して見直しが必要となり、適切な対応が必要となる場合があります。こ のことは、組織の品質マネジメントシステムを見直す良い機会になると考えることもできます」とも記載され、2008年版と2000年版を比較検討するよう注意を喚起している。また、「主な変更」では3)要求事項の明確化の中で、具体的に14項目の例をあげて説明している。
2.IAF-ISO 共同コミュニケ「ISO 9001:2008に対して認定された認証の実施」
これは「ISO News」に書かれた内容を(財)日本適合性認定協会(JAB)が内容を変更することなく翻訳したもので、要約すると以下のような内容になる。
(1)ISO 9001:2008の認定された認証
同規格が国際規格として発行されるまでは授与してはならない。
(2)ISO 9001:2000認証の有効期限
条件が二つあり、一つはISO 9001:2008発行の1年後以降、発行される認定された認証(新規または再認証)は、すべて2008年版でなければならず、また発行後24ヵ月の時点で、2000年版の認証はすべて失効する、というもの。
また、上記文書とともに同時発表された「ISOとIAFはISO 9001:2008 に対して認定された認証の実施スケジュールを発表」の中で、「ISO 9001:2008と2000年版との相違点、その理由及びユーザーにとっての重要性を説明するべく、数多くの補足文書を作成中である。承認後、おそらく2008年10月には、これらの文書が、ISOのウエブサイトで紹介される」としている。
3.ISO/FDIS 9001:2008原文の入手方法
FDIS原文(邦訳版はない)は現在(財)日本規格協会HPから11,970円で入手可能であり、また11月上旬にはISの販売を開始する予定であるという。
(注)上記情報1.~3.の詳細は(財)日本規格協会のHP (http://www.jsa.or.jp) に掲載されているので、参照ください。
<グローバル・ニュース 2008年10月号掲載>

