グローバル・ニュース 2009年7月号(1)

グローバル・ニュース 2009年7月号(1)

事業継続マネジメント(BCM)のISO化が着々と進行中!
2010 年にはガイドライン、2011年には要求事項をそれぞれ発行予定!


JSA(財団法人 日本規格協会)によると、ISOの事業継続マネジメント規格の策定を担当するTC223の活動が活発化している。

ISO/TC223では「事業継続マネジメント」とはいわず、「社会セキュリティ」と称したより広い概念で表しているが、「危機管理と事業継続マネジメントの強化を目的とした、社会セキュリティ分野における国際標準化に取り組む」としており、現在4つのWG(常設作業グループ)で以下のような担当分野で活動している。

WG1 − 社会セキュリティマネジメント(同フレームワーク規格の開発を担当)
WG2 − 用語(同規格集の開発を担当)
WG3 − 指揮、命令、協力・協調(同規格の開発を担当)
WG4 − 緊急事態準備及び業務継続(同ガイドライン規格と要求事項規格の開発を担当)

ISOが社会セキュリティの規格化に着手したのは、ご存知のように2001年9月のアメリカ同時多発テロの発生で、2003年にアメリカがセキュリティ関連の標準化を提案したのが発端。ISOでは2004年1月に「ISOセキュリティ高等諮問グループ(AGS)」を設置し、その報告書が2005年1月に提出されたのを受けて、セキュリティに関する戦略的諮問グループ(SAG-S)を置き、担当TC223(技術専門委員会)を決め、当初名称を「市民防衛」としていたが「社会セキュリティ」へと変更して、2005年11月から本格活動を開始していた。

最新の活動状況を記すと以下のようになる。

・WG1 −
2009年5月のパリ会合で社会セキュリティに関する規格体系の枠組みとロードマップを含む内部文書作成が再開される。また、新規作業項目(以下、NWIP)として、(1)社会セキュリティ−官民協調、(2)社会セキュリティ−訓練と試験、を検討している。
・WG2 −
社会セキュリティに関する用語規格が開発されることになり、NWIPとCD(委員会原案)投票が並行して行われている。
・WG3 −
2009年5月のパリ会合で「緊急事態を解決するための指揮・命令、協力・協調—要求事項」のCD投票にかけられることが決定。また、2009年9月8~9日に東京で「警報」に関するワークショップが開催される予定。参加費無料。申込みはJSA 規格開発部規格第三課(TEL.03-5770-1569)まで。
・WG4 −
ガイドライン規格(ISO 22399)については既発行のPAS22399(ISO/TC223が2007年に発行したガイドライン規格。表題は「社会セキュリティ−緊急事態準備と業務継続マネジメントガイドライン」)についてのコメントを検討しつつ開発中。さらに並行して「要求事項」であるISO 22301(社会セキュリティ−緊急事態準備と業務継続マネジメント」の開発も進 めている。

注目すべき点は、WG4で開発している「ISO 22399(ガイドライン)」と「ISO 22301(要求事項)」であるが、前者は2010年、後者は2011年を発行予定しており、その開発の進捗状況がどうなるかが気になる。

また、ご存知のようにすでに発行されている事業継続マネジメントの規格である「BS25999-1」「BS25999-2」との関係がどうなるのか、さらに「第三者用認証スキームは考えていない」とはいうが、実施されるであろう認証体制がどのようなものになるのかもチェックしておくことが必要であろう。

TC223の詳細情報に関しては、JSA(財団法人 日本規格協会)のHP (http://www.jsa.or.jp) を参照のこと。

<グローバル・ニュース 2009年7月号掲載>

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