グローバル・ニュース 2009年10月号(1)

グローバル・ニュース 2009年10月号(1)

第16回 ISO/TC207(環境管理)総会開催
─ISO 14005(EMS段階的適用の指針)が2ndDISへ─


2009年6月21日~27日にかけ、エジプトのカイロにおいて、ISO/TC207(環境管理)総会が開催された。EMS段階的適用の指針「ISO 14005」の2ndDIS回付、EMSの将来設計検討グループによるISO 14001次期改訂議論、またGHG関連規格の動向など、次世代へ向けて本格的な動きが見られた総会となった。主要な項目は以下のとおり。

1. ISO 14005 -環境マネジメントシステム段階的適用の指針─


この規格は、小規模企業を対象としてISO 14001要求事項をいくつかの段階に分け、この段階を一つずつ構築していくことで、最終的にISO 14001と同レベルに達することを目的としたガイドラインである。

前回は、規格の未熟さを指摘する先進国側の反対意見を押し切り、DIS(国際規格原案)へ進んだが、上記の懸念からIS(国際規格)ではなく、TS(技術仕様書)として発行する案が本総会前に事務局から提案された。

しかし、今回規格内容に改善が見られたために、2ndDISとして回付されることが決定し、予定どおりISとして発行される見通しだ。ただし、発行ターゲットは2010年4月から2010年9月に延期されている。

2. Study group(EMSの将来課題検討グループ)


Study groupは、ISO 14001発行以降のEMSが直面する将来課題や新たなアプローチ方法などを検討する目的で前回総会時に設置され、今回は、ISO 14001の将来改訂に向けたブレーンストーミングが行なわれた。

主要な項目は以下のとおりだが、これらの内容が次期ISO 14001改訂での検討項目となるものではない。

(1)持続可能性及び社会的責任の一部としてのEMS
(2)EMS及び環境パフォーマンス(の改善)
(3)EMS並びに法令及びその他外部要求事項の順守
(4)EMS及び全体的(戦略)ビジネスマネジメント
(5)EMS及び適合性評価
(6)EMS及び小規模企業への関与
(7)EMS及びバリュー/サプライチェーンへの環境影響
(8)EMS及びステークホルダーエンゲージメント
(9)EMS及びパラレルシステム(GHGやエネルギーマネジメント)
(10)EMS及び外部コミュニケーション(製品情報を含む)
(11)国家(間)でのPolicy agendasとしてのEMSの位置 付け

3. ウォーターフットプリント


スイスからの新規業務項目提案(NWIP)であったウォーターフットプリントの規格作成が可決され、SC5にワーキンググループを設置し開発されることとなった。内容は「原則、要求事項及び手引き」となっており、2011年末の発行をターゲットとしている。

ウォーターフットプリントとは、製品のライフサイクル(原材料調達~製品使用/廃棄)でどれだけの水を消費するかの管理を行うことであり、すでにISO化の作業が進んでいるカーボンフットプリントと同様な考え方を水に応用したもの。

<グローバル・ニュース 2009年10月号掲載>

ISO研修はグローバルテクノ