グローバル・ニュース 2010年1月号(2)

グローバル・ニュース 2010年1月号(2)

ISO 31000(リスクマネジメント規格)発行、JIS規格は同規格翻訳JIS発行後に
廃止!


リスクマネジメント規格であるISO 31000(Risk management-Principle and guidelines、原則及び指針)とISO/IECガイド73(Risk management-Vocabulary-Guidelines for use in standards、-用語-規格における使用のための指針)が11月13日に同時発行された。

それにともない、1995年1月の阪神・淡路大震災を契機として2001年に制定されたJIS Q 2001(リスクマネジメント構築の指針)は、2011年1月までは有効であるが、2010年初頭には制定される予定の上記2規格の翻訳JISが出た時点で廃止されることとなった。

ISO 31000は、2004年に豪州・ニュージーランドから国際規格化の提案があったものの、ISO/TMB(技術管理評議会)において却下されていたが、翌年日本・豪州から新たに提案され承認されたもの。2007年12月にはDIS(国際規格原案)、2008年11月にはFDIS(最終国際規格案)、2009年5月から2カ月間の投票とコメントの募集を実施していた。ただし、本規格は認証用の規格ではなく、あくまで「原則及び指針」となっている。

またISO 31000はISOの他のTC(専門委員会)との重複を避け、非常事態時対応や事業継続管理の分野は対象外としているが、すべての組織、すべてのリスクに適用できる高度な文書化が目標にされ、汎用的なプロセスとプロセスを効果的に運用するためのフレームワーク(組織としてのリスク管理の運営に必要な要素と各要素の有機的な関係)が示されている。

一方のISOガイド73は、リスクの概念の変化に対応するため、リスクの定義が2002年版の「事象の発生確率と事象の結果の組合せ」から「目的に対して不確かさが与える影響」に変更されるなど、ISO 31000だけでなく、リスクマネジメントで使用される用語を幅広く掲載している。

これらの内容の詳細については(財)日本規格協会の HP (http://www.jsa.or.jp/stdz/mngment/risk01.asp) を参照のこと。

<グローバル・ニュース 2010年1月号掲載>

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