グローバル・ニュース 2010年1月号(3)
ISO 9004:2009を11月1日に発行! JIS版は大幅に遅れて2010年夏頃に発行予定
当初の予定ではISO 9001:2008年版と同じ2008年末の発行を目指していたISO 9004だが、「“sustainable success(持続的成功)”の概念などを規格に記述していることは、ISO/TC176の適用範囲を超えているのではないか」というISO/TMB(技術管理評議会)のアドバイス?を受けるなど、紆余曲折を経て発行が遅れていたが、「組織の持続的成功の運用管理-品質マネジメントアプローチ(Managing for the sustained success of an organization - A quality management approach)」として遂に11月1日に発行された。
ISO 9004:2009は旧版がISO 9001:2000の要求事項を囲みの中に記載していたのとは異なり、あくまで「組織の持続的成功」のための「運用管理」に的を絞った本文構成になっている。
そのため、日本で発行されていたJIS Q 9005(質マネジメントシステム-持続可能 有効な成長の指針)、JIS Q 9006(質マネジメントシステム-自己評価 有効性の指針)の考え方をベーステキストとして採用しており、本文、及び附属書など随所にその考え方が見受けられる。ただしJIS版発行は残念ながら今年夏頃になる模様。
ISO 9001の有効性に対する疑問が声高に叫ばれる現在、より高度な経営マネジメントシステムとしての存在感は旧版よりさらに高まったと思える。ただ本文そのものが持続的成功の考え方を述べているだけなので、具体的な文書作成は組織自体の力量、熱意いかんにかかっているといえるが、少なくとも一読して参考とするに値する内容であることは確か。
ISO 9004の目次構成
序文
1 適用範囲
2 引用規格
3 用語及び定義
4 組織の持続的成功の運営管理
4.1 一般
4.2 持続的成功
4.3 組織環境
4.4 利害関係者、ニーズ及び期待
5 戦略及び方針
5.1 一般
5.2 戦略及び方針の策定
5.3 戦略及び方針の展開
5.4 戦略及び方針のコミュニケーション
6 資源の運用管理
6.1 一般
6.2 財務資源
6.3 組織における人々
6.3.1 人々の管理
6.3.2 人々の力量
6.3.3 人々の参画及び動機付け
6.4 パートナー及び供給者
6.4.1 パートナーシップ
6.4.2 パートナー及び供給者の選定、並びに能力の評価及び改善
6.5 インフラストラクチャー
6.6 作業環境
6.7 知識、情報及び技術
6.7.1 一般
6.7.2 知識
6.7.3 情報
6.8 天然資源
7 プロセスの運用管理
7.1 一般
7.2 プロセスの計画及び管理
7.3 プロセスの責任及び権限
8 監視、測定、分析及びレビュー
8.1 一般
8.2 監視
8.3 測定
8.3.1 一般
8.3.2 キーパフォーマンス指標
8.3,3 内部監査
8.3.4 自己評価
8.3.5 ベンチマーキング
8.4 分析
8.5 監視、測定及び分析からの情報のレビュー
9 改善、革新、学習
9.1 一般
9.2 改善
9.3 革新
9.3.1 一般
9.3.2 適用
9.3.3 タイミング
9.3.4 プロセス
9.3.5 リスク
9.4 学習
附属書A(参考)自己評価ツール
附属書B(参考)品質マネジメントの原則
附属書C(参考)ISO 9004:2009とISO 9001:2008との対応
<グローバル・ニュース 2010年1月号掲載>

