特集 ISOとは何か 新入社員のためのISOガイド2006

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ISO規格とは何か

戦後間もなく設立されたISO


ISO(アイエスオー)はInternational Organization for Standardizationの略で、「国際標準化機構」と訳される組織である。

歴史を紐解いてみると、ISOの前身であるISA(万国規格統一協会)が1928年に設立され、第二次世界大戦直後の1946年、国家標準化団体で構成されるUNSCC(国際連合規格調整委員会)のロンドン会議によってISAの業務を継承する機関の検討が行われ、その結果ISOが正式に承認され標準化組織となったのである。

電気技術を除く産業分野の標準化


ISOの目的は、「物資及びサービスの国際交易を容易にし、知的、科学的、技術的及び経済活動分野における国際間の協力を助長するために世界的に規格の審議、制定の促進を図ること」である。

具体的には1908年に設立されたIEC(国際電気標準会議、International Electrotechnical Commission)が担当する電気技術分野を除き、すべての産業分野(鉱工業、農業、医薬品など)に関する国際規格の制定と利用促進を図る。なお合同で規格化した場合は正式にはISO/IECと表記するが、本稿ではISO27001と表記している。

ISOそのものはスイスの非政府機関の一つにすぎないが、国際連合や国連専門機関の諮問機関的な地位を得ている。

ISOは、本来標準化「組織」を意味するが、実態として国際規格や個別規格(ISO9001など)そのものの意味でも使われている。ISOで国際規格化されることをISO化、またはIS化という。

製品規格とマネジメントシステム規格


ISOでは数多くの規格を作成・公表(発行という)している。規格とは簡単にいえば標準の仕様を意味し、システム規格、製品規格、用語規格、試験規格に大別できる。このうち主なものは「モノの規格」である製品規格と、システム規格の一部で「シゴトのしくみ」であるマネジメントシステム規格である。

(1)製品規格
例えば用紙サイズ(本誌はA4判)はISO216(紙の加工仕上寸法)で、フィルムカメラのフィルム感度はISO5800(ISO100、ISO400)で、非常口の標識はISO9186(安全標識)、CD-ROMフォーマットはISO9660、信号機の色はISO10526(色度座標)、印刷用ファイルのPDF/XはISO15929で規定されている。

(2)マネジメントシステム規格
計画(Plan)を立て、実行(Do)し、検証(Check)して見直す(Act)という「PDCAサイクル」の仕組み・システムがあるかどうかを問う規格である。仕組み、システムがあると認められると審査登録機関より認証を取得することができる。品質についてのISO9000シリーズと環境についてのISO14000シリーズが代表的だが、他にも食品安全のISO22000や情報セキュリティのISO27000シリーズ、ITサービスのISO20000などがある。

なおISO9000シリーズなどのように複数の規格群からなる場合と、ISO20000のように一つの規格の場合とがある。

いずれも、ルールを作って周知徹底し、継続改善を図るものだが、ISO9000シリーズが顧客満足を高めること、ISO14000シリーズは環境に悪影響を与えるものを排出しないこと、ISO22000は食品危害を発生させないこと、とそれぞれ目的が異なる。

身近なISO規格

■身近なISO規格

<アイソムズ 2006年4月号掲載>

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