特集 ISOとは何か 新入社員のためのISOガイド2006

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審査員の役割

審査員とは


審査(監査)とは、簡単にいってしまえば規格の要求事項に照らしてマネジメントシステムが運用されているか、その状況や適合性をみることだが、それを実施するのが審査(監査)員である。そしてマネジメントシステム規格の審査(監査)には三つの種類があることはご承知のとおり。一つは組織内部で行う「第一者監査(内部監査)」。一つは顧客が供給者を監査する「第二者監査」。そして最後が審査登録機関による認証のための「第三者審査」である。一般的には第一者、第二者を「監査」、第三者を「審査」といっている。

内部監査員の認定に対する公的な資格制度は、「監査員の選定においては…客観性及び公平性を確保すること(ISO9001 8.2.2)」と規定されているだけで、正式には存在していない(特殊例として、英国のIRCAでは内部監査員資格を与えている)。したがって各組織が内部監査員の認定基準を定めるのが一般的である。例えば、審査員研修機関が開催する「内部監査員養成コース」などの外部研修受講や組織内の研修を受けることを認定の基準にしている場合が多いようだ。

そして最後の第三者審査員についてのみ登録制度が存在している。QMS審査員は(財)日本規格協会品質システム審査員評価登録センター(JRCA)が、EMS審査員については(社)産業環境管理協会環境マネジメントシステム審査員評価登録センター(CEAR)が、それぞれJABの認定を受けて審査員評価登録業務を行っている。

審査員になるには


ではどのようにしたら、審査員になれるのだろうか。

一般的には、一定の学歴と業務経験を持った人がJABから認定された審査員研修機関(今後はJRCA、CEARが承認することになる)の「審査員研修コース」を受講修了し、それぞれの分野の知識を持っていることが証明できれば、必要書類と申請書を評価登録センターに提出し認められれば完了する。初回登録の人は「審査員補」としてまず登録されることになる。

その審査員のランクであるが、「審査員補」「審査員」「主任審査員」という3段階があるのはQMS、EMSとも同じである。審査員補は正式な審査員ではなくアシスタントの立場で、審査員、主任審査員が正式な審査員として適合性審査を行う。審査員補から審査員へとランクアップしていくには、それぞれのランクで一定の審査日数と回数が必要とされ(各々現在改訂中)、その要件を満たして申請すれば可能となる。

現在、ISO17024(要員の認証を実施する機関に対する一般要求事項)が発行されたことにより、JRCA、CEAR双方が新制度案を公表した段階であり、登録のための要件が多少変更されつつあるので、詳細は各評価登録センターのホームページを参照し確認してほしい。

要は「資格評価(審査経験、業務経験、教育、訓練など)」というものから、審査員の「力量評価」に比重が移った(表参照)。

JRCA現行基準と改訂内容比較

■JRCA現行基準と改訂内容比較

<アイソムズ 2006年4月号掲載>

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