特集 ISOとは何か 新入社員のためのISOガイド2006

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PDCAサイクルとは何か

“マネジメントシステム”はどの企業にもある


ISO9001やISO14001、あるいはISO27001はマネジメントシステムであるが、その「マネジメントシステム」とは何か、まずはそこから話を始めよう。

「マネジメントシステム」とは、一般的に「方針及び目標を定め、その目標を達成するためのシステム」と定義される。つまり、「経営者が立てた方針に基づき目標を設定し、どのような方法で達成するのか、それを誰がどのような役割分担で行うのか、などの経営目標を達成するための仕組み」といえる。そして、このような仕組みは程度の差はあるにせよ、どのような企業にも存在するはずである。

要求事項としてのマネジメントシステム


経営目標を達成するための仕組みがマネジメントシステムであるならば、本来はどのような仕組みでもよい。

しかし、(ISOマネジメントシステムでは、一つの方式を要求事項として提示している。「PDCAサイクル」と呼ばれる経営管理の基本的手法である。

「PDCAサイクル」とは、Plan(計画)→Do(実施)→Check(評価)→Act(改善)のプロセスを順に実施し、Actをさらに次のPlanに反映してシステムを循環させる継続的な改善活動モデルとなっている。

次にPDCAサイクルの各プロセスを説明する。

Plan(計画)は、経営者が策定した方針に基づいた目標の設定、目標達成のための計画策定、責任・権限の決定、マニュアル、手順の作成及び文書化などを行う。

Do(実施)では、Planで策定された計画をマニュアルや手順に従って実行する。またそれにともない、教育・訓練などもこの段階で行われる。

Check(監視・計測・分析)は、実施状況の監視・測定、内部監査などにより活動・業務改善のための評価・分析を行う。

Act(改善)は、Checkの評価・分析の結果、問題点が発見されれば、発生原因の除去による再発防止策として是正処置を、問題発生の未然防止策として予防処置を取る。それらの情報をマネジメントレビューにインプットし、経営者によってシステムや計画を見直しが行われる。その結果を次期のPlanに反映させる。

このようにPDCAサイクルの各プロセスを繰り返し実施し、組織が目標を達成する力を継続的に改善させていくことをマネジメントシステム規格は求めている。。

要求事項は“システムの有効性の改善”だが…


「目標を達成する力」と書いたが、ISO規格の要求事項は、このPDCAサイクルによって「システムの有効性の継続的改善」を求めており、必ずしも策定された計画の達成や、結果の良否を求めるものではない。

しかし先述のとおり、企業にはそもそも固有の「マネジメントシステム」が存在し、経営計画に沿った目標が設定されている。ISOマネジメントシステムは、あくまでシステム(仕組み)の問題であるが、やはり企業の本分は目標達成が第一義であり、それを達成できなかった場合に、どこに問題があったのか、どのように改善すればいいのかを体系的に管理するためのシステムであることを忘れないで欲しい。

PDCAサイクルのプロセス

■PDCAサイクルのプロセス

<アイソムズ 2006年4月号掲載>

ISO研修はグローバルテクノ