特集 ISOとは何か 新入社員のためのISOガイド2006
継続的改善
継続的改善とは
ISOマネジメントシステムでは、前項の内部監査をはじめとした監視・測定の結果やデータ分析によって、仕事のやり方や仕組みを見直し、計画どおりの結果が出せるシステムとなるように継続的な改善活動を行うことが求められている。
PDCAサイクルの総仕上げとなるこのステップでもっとも重要なプロセスは、「是正処置」「予防処置」、そして経営者による「マネジメントレビュー」である。
是正処置については前項のとおり、Check段階の内部監査に付随して行われる場合もあるが、やはりPDCAサイクルの中ではAct(改善)の一環と位置づけられるだろう。
是正処置とは
Plan、Do、Checkの活動により、発見された不適合の状況に対し、再発防止策を実施する。これを、ISOマネジメントシステムでは「是正処置」と呼ぶ。
再発防止とは、その発生原因を除去することをいう。したがって、再発防止を行う上でもっとも重要なことは、不適合が発生した真の原因をつかむことである。
発生の根本に対して再発防止策をとらず、不適合に対して表面的な処置をとるだけでは単なる修正に過ぎない。
真の原因を分析するためには、“不適合が発生したのはなぜ?”と問いかけ、その答えに対してさらに“なぜ?”と問いかける。これを5回繰り返して真の原因に迫る「5WHY分析」が多く用いられる。
この是正処置をおろそかにしていると、また同様の不適合が発生し、継続的改善とはほど遠い状況に陥ってしまう。「同じミスは二度と繰り返さない」ことを信念として取り組んでほしい。
予防処置とは
是正処置が発生した不適合への再発防止策の実施であることに対して、「予防処置」は、発生するかもしれない潜在的な不適合に対して防止策をとる、いわゆる未然防止である。
原因分析以降の対策プロセスは、一般的には是正処置と同じである。また、是正処置を他部署に水平展開することも予防処置につながる。
マネジメントレビュー
「マネジメントレビュー」では、適切に分析・集計された活動結果を経営者に報告し、経営者自らマネジメントシステムの問題点を検討し改善指示を出すPDCAサイクルの終点であり、かつその改善指示が次のPDCAサイクルの起点ともなる。
マネジメントレビューにインプットされる主な情報は、以下があげられる
(1)(内部・外部)監査の結果
(2)外部からのクレーム、要望などのフィードバック
(3)法規制の順守状況
(4)目標達成計画の達成状況
(5)是正処置、予防処置の実施状況
(6)指示した改善活動の実施状況
(7)改善提案
■是正処置と予防処置
<アイソムズ 2006年4月号掲載>

