特集 ISOとは何か 新入社員のためのISOガイド2006
国際標準化とは何か
製品選択のための情報提供
英国規格協会(BSI:British Standard Institution)が1901年、ドイツ規格協会(DIN: Deutsches Institut fur Normung)が1917年、米国規格協会(ANSI:American National Standard Institute)が1918年に設立されるなど、20世紀初頭から品質、性能、安全性、寸法などについて各国独自に規格化を行っていた。
しかし、国際化の進展で製品が国境を越えて売買されるようになり、規制や規格の不統一が貿易の障害とならないことが必要になり、ISOという国際組織が規格=標準を作る(国際標準化)ようになったのである。これは、ちょうど海外企業の投資判断のため、財務諸表をきちんと比較できるように国際会計基準ができたことと似ている。
WTO/TBT協定で国内規格と調和
1979年4月に国際協定として合意されたGATT(関税貿易一般協定)スタンダードコードが1994年5月TBT協定に改訂され、1995年1月WTO(世界貿易機関)協定に包含されたものがWTO/TBT協定である。
規制や規格が各国で異なることにより産品の国際貿易が必要以上妨げられる貿易の技術的障害(TBT:Technical Barriers to Trade)を減らすため、国際規格がある場合には、なるべくそれに準拠した国内規格を策定しようというものである。日本でもISO規格の多くが日本語訳され、日本規格協会(JSA:Japanese Standards Association)から日本工業規格(JIS:Japan Industrial Standard)という国内規格として発行されている。内容は同じなので、JISの規格に従うことで認証を取得できる。
国際標準化機関は八つ
WTOが公式オブザーバーとして認めた国際標準化機関はISOの他、国際電気標準会議(IEC)、国際電気通信連合(ITU)、FAO/WHO合同食品委員会(Codex)、経済協力開発機構(OECD)、国際獣疫事務局(OIE)、国際法定度量衡機関(OIML)、国連欧州経済委員会(UNECE)がある。
国際規格の作成・改訂ステップ
後述のTC/SC/WGで、右のようなステップを経て規格化される。 DISとFDISは、投票メンバーの3分の2以上の賛成かつ反対が総投票数の4分の1以下の場合に成立する。
規格化のステップ
■予備段階
予備業務項目(PWI:Preliminary work item)
■提案段階(内部投票)
新業務項目提案(NP:New work item proposal)
■作成段階(内部投票)
作業原案(WG:Working draft)
■委員会段階(内部投票)
委員会原案(CD:Committee draft)
■照会段階(各国回付・投票)
国際規格案(DIS:Draft International Standard)
■承認段階(各国回付・投票)
最終国際規格案(FDIS:Final Draft International Standard)
■発行段階
国際規格(IS:International Standard)
WTO/TBT協定の原則(整合性の確保)
国際規格(ISO規格の場合)⇔国家規格(日本ではJIS規格)
ISO9001:2000⇔JISQ9001:2000
ISO14001:2004⇔JISQ14001:2004
<アイソムズ 2006年4月号掲載>

