特集 ISOとは何か 新入社員のためのISOガイド2006

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ISO9001のPDCAサイクル

ISO9001規格の考え方


「0.2プロセスアプローチ 参考」によれば、Plan:顧客要求事項及び組織の方針に沿った結果を出すために、必要な目標及びプロセスを設定する、Do:それらのプロセスを実行する、Check:方針、目標、製品要求事項に照らしてプロセス及び製品を監視し、測定し、その結果を報告する、Act:プロセスの実施状況を継続的に改善するための処置をとる、と書かれている。

もちろん各プロセスの中にPDCAそのものが存在しているが、ここではISO9001全体で具体的にはどのような内容かを記述してみる。

Plan:計画


顧客ニーズをもとに経営者が経営方針(品質方針)、経営目標(品質目標)を決定し、品質目標を達成するために、誰が(責任・権限)、いつまでに(納期・期限)、何をすればよいか(プロセス)を決めて、その計画書や業務マニュアルを作成することなどが「計画」の段階である。

「方針・目標の設定」は部や課の単位で定められるのが一般的だが、遂行は個人別に割り振られる場合もある。「責任及び権限」は計画の遂行で一番大事な部分である。責任が曖昧であると何事も進まなくなる可能性があるからだ。「計画」や「計画書」の段階では計画どおりに仕事が進まなかったり、問題が発生したりした場合は見直すことの重要性を認識しておくべきである。

Do:実施


すべての従業員に品質方針、品質目標、仕事のやり方、手順を周知し、各種の計画、手順書、業務要領書などに基づき、業務を実際に実施し、必要な場合は状況や結果を記録するという、業務実施の段階である。また、業務を遂行するために必要な能力を持てるよう人材を育成することも含まれる。

ポイントは、営業業務、設計業務、購買業務、製造及びサービス提供業務の各業務がそれぞれ、計画したプロセス及び手順に従って確実な仕事ができるようにすることである。

また、それを実現するには各要員の役割も重要で、力量が足りなければ教育訓練が必要となる。さらに不具合の発生や計画どおりの結果が得られないなどの問題が生じた場合を考え、記録をとることも大切である。

Check:監視・測定・分析


QMSで計画された業務の実施状況を監視・測定・進捗管理する段階である。監視・測定した結果やデータをもとに、次のステップである活動や業務の改善につなげられるような分析や考察も実施することがポイントになる。

Act:改善


QMSの仕上げのプロセスで、各種の分析の結果や不適合の発生に対し、仕事のやり方や仕組みを見直し、計画どおりの結果が出せるように継続的な改善を図っていく段階だ。また、発生した不適合や発生が予測される現象に対して、原因を特定して発生防止対策も講じることも大切である。これらの結果によりQMSの計画を見直し、最初のP(計画)に戻ることになる。

継続的改善を行うPDCAのサイクル

■継続的改善を行うPDCAのサイクル

<アイソムズ 2006年4月号掲載>

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