特集 ISOとは何か 新入社員のためのISOガイド2006

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適合性評価制度とは何か

標準化と適合性評価の関係


人間は一人では生きていけない。そのため集団で生活をしているが、集団による快適な社会生活を営むには何らかの共通な取り決めが必要となる。その象徴が法律であり、宗教ともいえる。これらを社会規範とすれば、人々が使用するモノに関連した取り決めも必要となる。その活動が「標準化」で、具体的には「規格」の制定ということになる。

そもそも「規格」とは、度量衡のことを指している。重さや長さなどの単位を統一することである。秦の始皇帝やローマ帝国の皇帝などが版図の中で単位を統一したことや、近代では皇帝ナポレオンがメートルという単位を決めたことは有名な話である。

したがって、ISOも当初はネジの形状や寸法といったモノの標準化を行っていた。ところが最近ではさらに広い範囲で規格化が図られることになった。その代表例がISO9001やISO14001などのマネジメントシステムである。つまり人の集団である「組織」そのものの管理にまで拡大されたのである。

標準化が進められると、その対極として規格や基準に基づき合致しているかどうかを評価する必要性が出てくる。違っていれば、標準化の意義がなくなってしまうし、阻害要因になってしまうからだ。その規格や基準に基づいて評価することを「適合性評価」という。

適合性評価の対象


対象には以下の項目がある。
(1)製品の規格への評価―「製品認証」
(2)溶接技能者や非破壊検査技能者など人の技量に関する規格への評価―「要員認証」
(3)組織(企業)などのマネジメントシステム規格への評価―「マネジメントシステム審査登録」
(4)科学的な方法による試験・校正規格への評価―「試験・校正」
(5)簡単な装置あるいは五感による判断に対する評価―「検査」

認証、審査登録、認定の違い


評価対象は以上のようなものだが、ここでの「認証(Certification)」とは、製品、プロセス、サービスが特定の要求事項(基準・標準・規定)に適合していること、要するに「適合性」を第三者が保証する手続きをいう。

また、ISO9001やISO14001のマネジメント規格への適合性を保証する場合には、「認証」と区別するために「審査登録(Registration)」という用語を使うこともある。

ところで、第三者機関が適合性を評価し「認証」を行うが、その第三者機関が行った適合性評価が的確かどうかを審査する必要が当然出てくる。そのために認証機関の能力を審査することになるが、それを「認定(Accreditation)」という。

適合性評価制度では、審査登録機関が組織を審査登録し、ISOの認証を与えているが、その審査登録機関そのものを審査し、認定している機関が(財)日本適合性認定協会(JAB)で、1993年から認定機関としての役割を果たしている。

日本の審査登録制度フレームワーク

■日本の審査登録制度フレームワーク

<アイソムズ 2006年4月号掲載>

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