特集 ISOとは何か 新入社員のためのISOガイド2006

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審査登録制度とは何か

審査登録の意義


マネジメントシステム審査登録制度については「適合性評価制度とは何か」の項で述べたとおりである。この制度は民間による任意制度であるため、組織(企業など)に認証取得を義務づけるものではないが、製品やサービスの品質問題、地球環境問題がクローズアップされる中、多くの組織が認証取得を果たしている。ちなみに2005年12月末のJAB発表資料では品質が52,848件、環境が20,673件という数字である。

さて、審査登録の意義であるが、当初は他社との差別化、取引間での監査の省略化、品質/環境管理体制の確立などがあげられていたが、昨今では経営ツールとしての効果への期待が大きくなってきた。規格自体は経営面にまで深く食い込んだ内容にはなっていないが、PDCAサイクルによる継続的改善や顧客重視の考え方が再認識されている。

また、品質、環境、労働安全衛生、情報セキュリティなどの各種のマネジメントシステムを取得している組織では、これらを統合して一つのマネジメントシステムとして運用しようとする動きも出てきており、ツールとしての利用方法も変革期を迎えようとしている。

審査登録の流れ


審査登録は第三者機関である「審査登録機関」が、組織が構築したマネジメントシステム文書とそれに基づく運用体制を規格要求事項に基づき、適合性を審査するものである。審査登録の流れは図のようになっているが、マネジメントシステム文書提出後、第1段階審査、第2段階審査、問題があれば是正処置を実施した後、判定委員会で登録が認められるというフローだ(以前はオプションで予備調査を設けている審査登録機関もあった)。そして適合組織には認定機関のマーク付(日本の場合はJABのマークが付与される)の審査登録機関の登録書が発行される。

認定機関のマークは自社の会社案内、宣伝資料、名刺などに使用することが可能である。ただし、マネジメントシステム審査登録は、JISマークのような製品認証ではなく、システム認証であるため、製品自体にマークを貼付することは禁じられている。

審査登録の現状


認証取得企業の不祥事などを背景に、審査登録制度に対する懐疑的な声が聞こえてくる。一方では審査登録機関のお客様である受審組織のお客様(社会)に対してこの制度の信頼性、公平性を担保しようと、審査登録機関のコンサル行為の禁止などが着々と進行している。

さらにグローバル化、複雑化する世界や社会の状況を反映してか、ISOの規格もますます増えてきている。この制度が今後も発展し、社会から必要不可欠なインフラだと思われるよう関係機関の不断の努力が必要となろう。

ちなみに、品質、環境以外の規格の認証件数は本誌2006年3月号の調査では、TS16949が377件、OHSが397件、ISO13485が378件、ISO22000が13件、ISMSが1,390件となっている。

審査のフロー図

■審査のフロー図

<アイソムズ 2006年4月号掲載>

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